戦隊ヒロインBLOG

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2009年07月05日

太平記 【スーパー戦隊シリーズ前史その72】

太平記

godaigo.jpg一方、「太平記」は南北朝時代に編纂された小説で、これは当時は「宋学」といわれた儒教の一派である朱子学思想に基づいて鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての歴史を南朝側を正統とする視点で書いた小説である。作中では史実に沿ったストーリーが展開されているが、作品全体を朱子学思想の名分論が貫き、登場人物たちはその価値観に照らされて正邪に分類されて活写されており、史実をもとに作られたフィクション小説と言っていいだろう。
つまり、この「太平記」という作品もまた儒教知識人によって書かれたフィクション小説なのである。どうして本来はフィクション小説になど関与しないはずの儒教知識人が「太平記」を書くことになったのか。それはもともとシナかぶれであった後醍醐天皇が朱子学の知識人のグループを傍に抱えており、彼らは後醍醐のもとでその知識を政治の場で活かしていこうという志を持っていたのだが、南北朝の争乱の結果、後醍醐は足利氏に敗れて吉野へ落ちのび、南朝を名乗りはしたものの実質的には単なる亡命政府に過ぎず、彼ら後醍醐の側近の儒教知識人グループもその知識を政治の場に活かすどころではなくなってしまった。

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2009年07月04日

源氏物語 【スーパー戦隊シリーズ前史その71】

源氏物語

yun_296.jpg日本とシナは隣国ではあるが海を隔てているので、古い時代にはあまり密な付き合いがあったというわけではなく、シナ文化の摂取も表面的なものにとどまっていた。よって日本には儒教道徳はほとんど伝わっておらず、かと言ってシナ社会のように徹底した闘争が絶え間なく続いたような過酷な社会でもなかったので「力こそ正義」というような思想がはびこることも無かった。
だいたい日本人の価値観というのは古来の土着宗教である神道に則って、清浄なものを好み、不浄なものを嫌うというものであった。そうした神道的価値観が後から伝来してきた仏教の教義を取り込んで神仏習合の独特の宗教を形成していた。これによって日本人は独特の研ぎ澄まされた美意識を持つようになり、和歌などはこの美意識によって成立発展し、後世の日本人の美意識に多大な影響を与えたのである。この事自体は素晴らしいことだとは思う。要するに日本人は根本的には美意識を最も重視する人達であって、美醜の基準は人それぞれであるにせよ、とにかく美しいものを好み、醜いものを嫌うのである。

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2009年07月03日

四大奇書 【スーパー戦隊シリーズ前史その70】

四大奇書

suikoden.jpg「バビル2世」において注目すべき点は、主人公が特別の生まれついての宿命因子を持っていながらそのことに当初は無自覚で、運命的な導きによって宿命に覚醒していくという点である。これと同一モチーフを持つ重要作品に先述の石森章太郎の「幻魔大戦」があり、更に別の漫画家によって同時期にもう1つ同じようなモチーフの決定的な作品が生まれているのだが、それについては後述する。とにかく、これは昔から神話や伝説ではよく見られるモチーフであるが、その宿命が「戦士としての宿命」となるパターンとしては、シナの古典「水滸伝」が元祖といえる。
この「水滸伝」はシナの四大奇書の1つとされる。「奇」とは「奇妙な」という意味ではなく、この場合は美称であって「優れている」という意味合いで、すなわち「奇書」とは「優れた書物」という意味である。「四大奇書」はシナの元代から明代にかけて俗字体で書かれた4つの優れた長編小説のことである。つまり元来は支配階級ではなく庶民階級が読むような娯楽性の強い物語であるが、シナにおいてはこうした娯楽性の強い文学というものはそれまでは成立し難い状況であった。

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2009年07月02日

科学と人間 【スーパー戦隊シリーズ前史その69】

科学と人間

img_359572_54408591_5.jpg「鉄人28号」の頃から一貫している「科学の力を善用するのも悪用するのも利用者の心ひとつで決まる」という横山光輝の醒めた世界観はこの「バビル2世」で改めて明確な形で示され、この後のヒーロードラマ等に大きな影響を及ぼしていく。
奇しくもこの「バビル2世」という漫画の連載が始まった1971年はTBSで「仮面ライダー」の放送が始まった年でもあるが、「仮面ライダー」における敵組織ショッカーも科学の悪用によって改造人間を作り出して世界征服を企む組織であった。いや、これは奇縁というよりも、石森章太郎をはじめ、この公害問題などが懸案となっていた時代に生きていたクリエイターならば「科学の悪用」というテーマに着目しないほうが珍しかったともいえる。
ただ、普通はそれに対して例えば偉大なる夢想家である手塚治虫の「鉄腕アトム」のように「科学の善用」で対処していこうという発想になる。手塚の弟子筋の石森章太郎の「仮面ライダー」も基本的にはそういった発想の作品である。ただ「仮面ライダー」の場合、正義の味方であるはずの仮面ライダーの能力もまた、もともとはショッカーの悪の科学によって作られた異形のものであるという点で一種の原罪を背負っており、そこに「科学」(そしておそらく「近代」「戦後」)というものに対する屈折した心情が秘められており、主人公は葛藤していく。

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2009年07月01日

三つのしもべ 【スーパー戦隊シリーズ前史その68】

三つのしもべ

img_649152_29231977_1.jpgこの「バビル2世」においては超能力はもともと素質を持って生まれた者がバベルの塔での特定の教育プログラムを経て開眼して修得するものとなっており、これも広い意味では宇宙人バビルの遺した超科学の遺産の1つである。つまり「科学の力を善用するのも悪用するのも利用者の心ひとつで決まる」という醒めた思想がこの漫画の根底にはある。科学そのものを無条件に肯定し礼賛するという発想は横山には無い。むしろ禍々しいものとして警戒している。これは操縦者の意思によって善にも悪にもなる「鉄人28号」や「ジャイアントロボ」と同じ思想である。
「鉄人28号」や「ジャイアントロボ」と同じといえば、ロデム、ロプロス、ポセイドンという「3つのしもべ」も宇宙人バビルの遺した超科学という意味で、同じように作者である横山から冷たい眼差しを向けられる存在である。
横山はこの「3つのしもべ」を「西遊記」における三蔵法師の3匹の従者である孫悟空、娑悟浄、猪八戒をモチーフにして作ったと述べているが、それは主人公バビル2世を守るための存在であるという点や、単に数が3つである点などについて言っているだけであり、「3つのしもべ」の個々の特徴そのものはむしろ「ジャイアントロボ」におけるGR-1(陸戦用ロボット)、GR-2(海戦用ロボット)、GR-3(空戦用ロボット)に近いだろう。つまり、陸・海・空をそれぞれ担当する兵器という側面が強いのである。

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2009年06月30日

混乱の塔 【スーパー戦隊シリーズ前史その67】

混乱の塔

20061225143359.jpg1971年から1973年にかけて「少年チャンピオン」にて連載された横山光輝の漫画「バビル2世」はその迫力ある超能力バトル描写で人気作となり、当初は3か月程度で連載は終了する予定であったが、あまりの人気の高さに、横山が物語を終了させようとする度に「チャンピオン」編集部が連載の継続を要請し、バビル2世に倒されたはずのヨミが何度も復活して再びバビル2世と戦うというパターンが繰り返されることになった。普通はこんなことを繰り返せばマンネリ化して人気が低下するものだが、それでも人気が高かったのだから、よほどこのお話は当時の読者には刺激的だったのだろう。
作品の魅力の大部分は今までにない激しい超能力バトルの描写にあったが、これは横山という職人漫画家が読者に分かりやすい超能力描写というものを突きつめた読者サービスの結果の産物であったのだから、それが読者にウケたのも当然といえば当然であった。ただ、この作品は読者サービスだけではなく、横山光輝らしい独自のテイストにも満ちており、そのあたりも作品の完成度を高めていた。これらの横山らしい要素の中にも後のヒーロードラマに大きな影響を与えた部分もあるので、触れておかなければいけない。


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2009年06月29日

バビル2世 【スーパー戦隊シリーズ前史その66】

バビル2世

babil_001_1000k_0003.jpgさて、まずは横山光輝の「現代版忍者漫画」としての「バビル2世」である。もともと横山の描く忍者漫画というのは特殊能力を使った忍者合戦が主体で、一種の超能力戦が展開されたものであったので、それを現代や近未来の設定に置き換えると普通に超能力漫画になるのは必然であった。ただ忍者漫画の名残はしっかり残っていて、バビル2世もその敵達もやたら跳躍力が強調されており、夜のビルの谷間を素早くピョンピョンと飛び跳ねていきつつ戦うのだ。これはまさに忍者漫画における忍者の動きそのものであり、逆にこの「バビル2世」が人気作となりすぎたせいで超能力漫画の典型となってしまい、超能力者というものが人並み外れた跳躍力で飛び跳ねながら素早く移動するものというイメージが固定化されることになったが、もともと超能力者にそんなイメージが付随していたわけではなく、この「バビル2世」が現代版忍者漫画であったことから付随するようになったイメージに過ぎないのである。
そして、忍者といえばそうやって高速で飛び跳ねながら手裏剣を投げ合ったり刀で斬り結んだり、横山忍者の場合は何やら怪しげな術を使ったりするのだが、基本的にあまり接近戦や肉弾戦をしないのが特徴である。相手とは一定の距離をとって戦う。しかし手裏剣を投げ合ったりすれば忍者そのものになってしまうし、何か変な術を使ったとしても、横山漫画の場合、既にたいがいの術は忍者漫画で使ってしまっていたから、今までにあったようなことをやっていては現代版忍者漫画としての「新しさ」が表現できない。そこで離れた敵を攻撃する技として今までにないような超能力の表現が必要になったのだ。


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2009年06月28日

地球ナンバーV7 【スーパー戦隊シリーズ前史その65】

地球ナンバーV7

thumb_200_manga_18_px200.jpg「バビル2世」は秋田書店の発行する「週刊少年チャンピオン」に1971年から1973年にかけて連載された横山光輝の代表作の1つである。この時期、横山は既に歴史漫画に主軸を移していたが、創刊間もなく「マガジン」「サンデー」などの古参誌はおろか、1年早く創刊して部数を着実に伸ばしていた「ジャンプ」の後塵をも拝していた「チャンピオン」の編集部に一般受けする人気作となり得るものを描いて欲しいと依頼され、引き受けた作品であった。
「チャンピオン」は1969年創刊で翌1970年に週刊誌化された。4大少年向け週刊漫画誌の中では最も後発であり、創刊当初は人気作が少なく苦戦していた。創刊時の「チャンピオン」を引っ張った人気作は後述する永井豪の「あばしり一家」という作品だったが、これはあまりにも過激な内容で、確かに面白かったのだが、いつ打ち切りになるか分からないような作品であった。まぁそんな作品が掲載されていたというだけでも「チャンピオン」という雑誌の特殊性が窺えるが、「チャンピオン」がその傾向を更に強めて漫画史を変えるほどの異常性を発揮するようになるのはもう少し後のことである。
それについてはまた後述するとして、この時点ではチャンピオン編集部はもう少しマトモな人気作となり得るものを掲載しようということで1971年になって横山に「伊賀の影丸」や「仮面の忍者赤影」のような忍者漫画を描いてもらいたいという打診をした。ところが横山はもう忍者漫画には飽きており、ならば現代版の忍者漫画を描こうということで描かれたのが「バビル2世」であったのだった。


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2009年06月27日

不可視現象の可視化 【スーパー戦隊シリーズ前史その64】

不可視現象の可視化

img20061025_p.jpg何故、横山光輝が漫画版の「魔法使いサニー」で編み出した「魔法発動時の光線発射」というリアルではないが静止画である漫画独自の工夫としてのみ必要であった演出技法を、それを原作として製作したアニメ版においてまでも東映動画はどうしてそのまま(いや、もっと派手に)採用したのであろうか。横山は原作の改変には全く無頓着な漫画家であったのだから、別に原作漫画の設定に忠実である必要など全くなかったし、実際、東映動画は平気で原作の設定を何箇所も変更している。この光線描写だって無くしても全然構わなかったはずである。それなのにこの描写を残したということは東映動画がそれを有用だと判断したからである。どうしてそのように判断したのかというと幾つかの理由があるだろう。
まず横山の編み出した光線描写がアニメの演出としても応用して使えるものであり分かりやすい表現で効果的と認められたからだ。アニメ作品においても効果的と認められれば随所で擬音の書き文字が使われることがある(例:「はじめ人間ギャートルズ」など)のと同じことである。そしてまた、この「魔法使いサリー」は大人向けに作られた「奥様は魔女」とは違い子供向けで、そのユーモアも子供向けにより分かりやすく強調されたものでなければならなかったので、この分かりやすい光線描写は残されたのだとも言える。

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2009年06月26日

魔法の光線 【スーパー戦隊シリーズ前史その63】

魔法の光線

p-mahoutukai-sarii.jpgさて、ここで話を「仮面の忍者赤影」の原作漫画を描いた横山光輝に戻す。東映に要請されて「少年サンデー」の「伊賀の影丸」の連載を終了させて「飛騨の赤影」の連載を開始した1966年の頃、横山は「影丸」同様長期連載していた「鉄人28号」の連載も終了させ、翌年から連載を開始する「水滸伝」の準備にとりかかり、いよいよ歴史漫画の世界に進出していこうという時期であったのだが、この年に放送されたアメリカのTV劇映画「奥様は魔女」の日本語吹替版の面白さに感銘を受け、それにインスパイアされた少女漫画「魔法使いサニー」を「りぼん」に連載を始めた時期でもあった。
この「魔法使いサニー」が同年にテレビアニメ化されて「魔法使いサリー」に改題(「サニー」という名称の商標権を持っていたソニーから使用許可が得られなかったため)され、日本初の少女向けアニメとなり、また東映動画魔法少女シリーズ第1作となったことは既に触れた。
ここで触れたいのは横山光輝という漫画家の革新性についてであり、「伊賀の影丸」において後に日本の少年向けバトル漫画のスタンダードとなる「ヒーローチームの集団戦」の漫画表現におけるフォーマットを作ったのと同様、この「魔法使いサリー」でも横山は画期的なフォーマットを作っている。それは魔法の視覚的表現として術者の指先やタクトなどのアイテムから光線が発射されて対象物に命中するという漫画表現であった。


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